『こころ』1,911日目


5/10 蓼科GRT お楽しみタイム

5/10 早朝5:30 標高1,550m 蓼科第二牧場より 佐久平浅間山方面 雲海

Team KOKOROよく健闘し 蓼科GRT アドバンス 3番の成績でした。 背後は雪の残る 蓼科山 標高2,531m


 先週末5/10 Team KOKORO 蓼科GRTに出走してきました。 晴天に恵まれ 日差しがまぶしい一日でしたが 例年よりも吹く風が冷たく コンディションとしては上々だったと思います。 Team KOKORO よく健闘しアドバンス 3番の成績でした。 我がTeam 入賞出来たこと大変うれしく 光栄に思います。

 しかし 実際に我がTeamの競技内容 4種目を振り返り 果たして入賞に値する内容に出来ていたかというと 残念ながら私自身は力不足を痛感しています。我がTeam ノービスのころからずっと変わらず 試合の度に 我らに足りないものを認識し それを一つづつ練習を積み重ね 埋めていく作業を続けてきました。ですから試合当日朝には もはやこれでアヤツが取れなかったら それはもうしょうがない といつも思っています。素人犬飼いゆえ 決して充分な内容レベルで練習課題をこなせているとは思っていないのですが それでも試合毎の練習にやり残し感というのが無いんですね。 それが出来る 環境、状況 というのは犬飼いとして 大変恵まれていて幸せなことだと感じています。また千葉練に呼んでもらっていること、 普段は地元新潟で単独練しか出来ない 我がTeamにとっては大きな意味を持ちます。
 共に練習を積み重ねた アヤツが 取れないとしたらそれはしょうがないと納得しているのですが、アヤツ自身の力を 試合の場で ハンドラーである私が引き出せなかったときには 私自身非常に残念で力不足を痛感します。 以前からずっとそうなのですが 私自身の中では 試合での成績と 私の中での納得度が必ずしも一致しないんですね。大体試合ごとに ある程度納得いく試合と 残念に感じる試合が ここしばらくは交互に来るのですが 今回の蓼科GRTは 練習で積み重ねたアヤツの力を 私が引き出してやることが出来ず 気持ちとしては 残念な部分が多かったです。
過去5年間 GRTの試合各フィールドを回ってきましたが ここ蓼科がフィールドが我がTeamにとって一番苦戦するフィールドであることは 私自身はよくわかっていました。 どのペアも多かれ少なかれ 同じようなことがあるとも思いますが 特に我がTeamは 犬とハンドラー共に 心技体がいい状態でないと 力を出し切ることが出来ないんですね。 蓼科でのアヤツ 試合中待機時間 いろんなことが気になっていたように感じました。以前と比べればだいぶよくなってきていますが 今回に関しては若干わがままな気持ちが前にでてきていたように感じます。特に後半 待機時間中はだいぶフィールドのニオイに気持ちが持っていかれていましたね。 どちらかというと普段から とうちゃんとTeamでの 自分だけの練習で テンポよくパンパンッっと気持ちよく ダミーを取ることがどうしたって多くなりますので 、これからフィールドに出て ダミーが取れるっと思った時から ある程度の時間 フィールドをスタート位置まで歩いたり 競技順に従って 待機している時間を気持ちの中でうまく整理出来ないのでしょう。またビビりで弱い部分のあるアヤツ 当然苦手の 他犬 ハンドラー ウロウロ状況の中での移動や待機自体もキライで いろんなこと考えちゃうんでしょうね。 そういったこと全部のストレスが少しずつ積み重なって フィールドのニオイに気持ちが持っていかれるという状態が表れるような気がします。
 本来の アヤツの姿、特にTeamでの ダミー練習中の状態というのは ダミー ボール への期待感で頭の中一杯、他のことなど気持ちに入り込む余地なしの状態。こういう状態であれば フィールドのニオイなんて全く関係ないわけです。これが「ガンドックとして普通のいい状態」。 個々の犬によっても、犬種、気質によっても それぞれ大きく違うと思いますが アヤツの場合はそういった 状況、周囲の環境 からの影響を比較的受けやすいタイプです。私がそういった犬にした部分ももちろんありますが 元々の気質の部分でもあるように思います。 アヤツにとっては普段とはどうしても条件、周辺環境の異なる 試合フィールドの場で 試合中を通して いかに「ガンドックとして普通のいい状態」でいられるか…と言うことが アヤツの力を引き出す胆になります。 正に 24時間365日共にあるハンドラー(私です)の力量が問われるところなんですね。 ですから今回のように アヤツの力を引き出すこと出来なかった試合では 私の力不足を痛感するわけです。

 今回の蓼科GRT アヤツ本来の力 前半は70〜80%、後半は60〜50%しか引き出せていませんでした。 少なくとも80%は引き出せている状態でないと 我がTeam積み重ねた練習の成果は発揮できません。今回の最終種目 ロングマーキング、本来であればいただきシュチュエーションの設定、アヤツ なぜか躊躇しフィールドのニオイに気持ちを持っていかれ 途中で長ーいチッチを始めます。ここでとうちゃん一喝 に焦ったアヤツ もうどうしようかと迷った挙句 の長ーいチッチです。これ実はアヤツのバックレゴマカシチッチなんですね。多分いろいろなアヤツにとってのストレスさらされた後 フィールドのニオイが抗しきれない生理的なものに感じたんでしょう。やらなければならないことをよく理解しているアヤツ その時点で もう「やっちまった」という焦りと不安でいっぱいだったと思います。そういったわがままな部分を引き出してしまった甘さもハンドラーの稚拙さゆえです。 ただその後アヤツ、 もはやマーキングは跳んでしまいましたが 不安な気持ちのままダミー回収に向かいます。私の距離感伝達ローストホイッスルが若干遅く(5mくらい手前から吹いてやるべきでした) 20mほどオーバーランします。ここでハンドラー 手前へのホイッスルコントロールにいつもとうり反応 一発でリカバリーを決め ダミー確保 大慌てで私の元に戻ります。 終了後 もうアヤツ 自分が不首尾に終わらせてしまったこと よくわかっています。こっちが かわいそうになるほど 直後ターフ内クレートでは落ち込んでいました。 こういうところ本当に健気です。
ガンドックの仕事というのは本来義務感でやる仕事ではありません。ただ今回の ロングマーキング後半の動きはアヤツ 練習の積み重ねでオートマチックに体が動いたことと それでも最後までとうちゃんとちゃんと付き合わなければというちょっとの義務感が 最後は体を動かしたんだと思います。カッコワルイ レトリーブでしたが 一度落ちた状態から なかなか出来ることではありません。


アヤツ本来の底力は こんなものじゃありません。 GRTサマーブレイク期間中 秋の霧ケ峰GRTまで 今回露見した我がTeamのウィークポイント ハードルを必ず越えていけるよう 努めたいと思います。
 蓼科GRT 最低限次につなげる試合に出来たと思います。 ファイトが出てきました。



「whatever」 oasis 1994年シングル
オアシスの「ホワットエヴァー」。この曲いろんなCMに使われていたそうで 聞き覚えのある方も多いかもしれません。
相変わらず ノエル ギャラガーの歌詞は説教くさいですが なんか元気がでるんですよね。この辺が人気の秘密でしょうか。
歌いだしの I'm free to be whatever I がけっこうササリます。
結局限界を作るのは自分だってことでしょうね。
過去GRTのアドバンス先輩ペアが 限界を乗り越え 最後に大きな花を咲かせたこと 私は目の当たりにしています。
とっても勇気づけられました。
Team KOKOROもかくありたし。