黒ラブ『こころ』の日記をはじめるにあたり -2

 『左ェ門』は98年7月 生後40日3.8Kgで小さいダンボールにはいって我が家にやってきました。我が家に着くとしばらくは鳴いていましたがすぐに静かになりました。24時間体制のウンコ、チッチの世話は往生しましたが、さしたる悪さはせず、仔犬は柱や家具をボコボコにすると聞き及んでいましたのでショップの社長さんの言われたようにコイツは超カシコイと楽観しておりました…家の中では。
しかし10月に入り屋外に出るようになって事態は一変します。なにせ好奇心のかたまりのようなヤツで玄関を出たとたん前のめり斜め45度の勢いでリード引きまくり。手の平はリードのマメ、腰痛で私にはまともに歩くことさえままなりません。社長さんに相談して購入した引かせないための細い仔犬用チョークリードは半日でくいちぎる始末。社長さん曰く パラシュートの紐と一緒だから絶対切れずに超安心 のはずなのに…。   動物愛護協会が推奨するしつけ教室もブルースフォーグル先生の『決定版ドッグトレーニングマニュアル』も左ェ門にはほとんど通用しません。困り果てて訓練士のU先生にレクチャーを受けました。しつけ、訓練についての考え方も人それぞれイロイロであることを知りました。その後5〜6年はしつけといわれるものを本質もわからずただ闇雲に模索していたように思います。とにかく好奇心と社会性満点の絶好調なヤツでしたのでど素人の私がはじめからうまくコントロールしようとするのもどだい無理がある話しで、1〜2才くらいの間は正にブラックデビルでありました。  <つづく>

左ェ門