『こころ』973日目(10/15記載)


秋の空と八ヶ岳が美しい 富士見GRTフィールド


遠征2日目 日曜日はTeam KOKORO久しぶりの富士見GRT試合にのぞみました。前回4月の富士見GRT時は春まだ浅い高原の寒風吹きすさぶにわか雨まじりというコンディションでしたが 本日秋開催はうってかわり きもちのよい晴天に恵まれました。
  今回Team KOKOROエントリーのミドルクラス種目は囮系短距離3種目(ダイバージョン1、2、ダブル(マーキング&ブラインド))と ロングマーキング100m という組み合わせ。囮系短距離3種目は夏のあいだ普段地元里山フィールドで練習を積み重ねたそのままにこなすことができました。主人が以前スキーに取り組んでいた当時の(直接指導を受けた方ではありませんが)有名な某コーチの言葉「練習はうらぎらない」 をTeamとして実感することが出来たこと、確信を持てたことが なによりも我がTeamにとっての収穫でした。
しかしながら我々Team KOKOROにとっては 結果的に不首尾に終わった最後の種目ロングマーキング100m にこそ今回の試合を通じて最大の貴重な経験示唆が満載でした。今朝(10/15月曜早朝)動画でのTeam反省会をしたのですが 今回のロングマーキング100mの設定、下草藪で 練習とうり普通にアヤツの力を発揮させてやれば今の我がTeamならこなせる確率が高いはずと私は思っています。もちろんそれが試合の難しさでこういった部分に主従とも経験の少なさが顕著に露見します。
  普段ならロングマーキング100mほどの練習の場合、送り出し時主人は示差等一切しません。それはダミースロー時『自分でちゃんとマーキングしろよ』という主人メッセージでもあり我がTeamの一貫してきたスタイルでした。今回スロー前に『あそこがスロアーだぜ』と軽く主人示差。ダミースロー時のマーキングはいつもとうりアヤツきちんと出来ていた様子ですが 、ここで主人さらにアヤツの走りが右流れになる傾向を考慮しやや左に角度をつけて送り出すことをしてしまいました。状況(地形や風向き、スロアーと投下後ダミーの位置関係)によっては 練習でも送り出し方向を指示のうえロングマーキング走らせることたまにはおこなっていましたが 直前までにこなしていた囮系短距離種目ダブル(マーキング&ブラインド)のブラインド方向への主人送り出しとまったく同じシチュエーションとアヤツ誤解または混乱して走り出していたこと あらためて動画を見返して一目でわかりました。
  マーキング出来ているにもかかわらず主人送り出し示差に従い左方向にやや確信を持てずに進むアヤツ。しかもさきほど直近のブラインドは進むアヤツのせな越し30mで「探せ」号令にて止めています。その距離感がアヤツの基準に残ってしまっていますので 当然左30m方向には何の痕跡もアヤツ感じられず主人ホイッスルによりセンター付近まで位置修正させられますがもうこの時点でアヤツの気持ちの中では複雑ながら一言でいうと不安でいっぱい。主人と作業中アヤツが散漫になる または外からそう見える場合 多くは 不安でもう作業どころではない気持ち、ストレスをなんとか紛らわそうとする気持ちの表れにほかならないと私は感じています。
  そんな気持ちの中 アヤツ ギリギリで主人とともにある気持ちで踏みとどまり やもおえず指示した主人バック号令反復のロング送り出しによく従いダミーまで30m程度まで到達。しかしながらここでいつも基準にしているスロアーの位置にはじめてみる役員スロアーの方、サブジャッジの方がいらっしゃいます。不安でいっぱいの状況の中自己防衛に近い咆哮が出る結果に。この状況ではアヤツにとってはいたしかたなし。アヤツ生体に咆哮する傾向はありますが ダミー、獲物の確信をもって主人送り出しによる作業中であれば対人の対応もまったく違うはずです。
『こころ』! とうちゃんの不始末を最後まであきらめず よくぞここまで立て直した。次回ロングマーキングは絶対一発かましてやろーぜ。


今回のロングマーキング100mで我がTeamが得た貴重な教訓大きくは2点
一つは必要のない主人介入でアヤツの自ら判断行動する姿勢をじゃましないこと。
送り出し方向を示差したことも今回微妙ですが そもそもどこにいるのがスロアーかダミーを投下前に主人示差することじたい 「鉄砲がなったらのそこの付近からダミーが投入されるんだぜ、ちゃんと聞き分けな」の送るべき主人メッセージに反しています。スロアーは主人が教えてくれる…ではガンドッグになりません。また「スタートでなにも指示がなければ迷わずマーキングダミーに向かって邁進しな」というロング種目で一番必要な強い確信をアヤツに育てることなど不可能。我が主従に今必要なのは送り出しの精度よりも 経験と強い確信を育てることと気づきました。送り出しの精度を意識するなど我が主従まだまだ先。その時が来たらGRTアドバンスの諸先輩のようにこだわりを持って精度にとりくめるような主従を目指します。

教訓二つ目は まづはアヤツを不安にしないということ。これは主従練習で積み重ねたアヤツの確信をうらぎらないということに尽きます。しかしこれとは別に試合会場のギャラリー衆目の環境じたいがプレッシャーになるような育て方に結果的にしてしまったアヤツの場合難しい側面もまたあり。 これを克服するには この試合ロングマーキングで露見したような繊細なアヤツの気持ちをいつでも状況に応じて主人がほぐしてやれるような工夫が絶対必要。
これは何をするにも我が主従はじめっから一貫した大きな課題です。ここが我が主従の一番難しいところなのですが、「自分はどこまで相棒と心をあわせていくことが出来るのか」という命題が先代時代からの私が犬飼いである大きな理由、原点ですので 逆に主人としては本当に取り組みがいのある課題。多くのアドバンスの諸先輩ペアが垣間見せてくれるような一体となった空気感が目標、またこれこそが私がGRTに取り組む唯一最大の目的。我が主従もかくありたし。


10/14 富士見GRTミドルクラス ダブル30m(マーキング&ブラインド)

右方向マーキングダミーをチラ見しながら主人示唆方向ブラインドダミーにしっぽを立てて飛び出すアヤツ。練習とうりだっ!いいぞ『こころ』。
(撮影 GRT先輩 :いつもスバラシイ写真をありがとうございます。)