『こころ』1,247日目


ロングマーキング練から帰還直後、さすがにアヤツ疲れています。本日のレトリーブ走行距離往復だけで1,200mの全力ダッシュ
しかも雨のフィールド、肩丈高下草。現地ではまだまだやる気満々でしたが…ワッハッハ!


 連休3日目、海の日 時折雨が激しく降る中 Team KOKOROは夜明け前 3:30出発にて新潟市より100Kmほどの 中越里山フィールドまでロングマーキング練に遠征してきました。
前回6月の中越里山フィールドと同様 今回もマーキング強化が狙いです。 今回はその狙いに対応し スロアーを務めるカミサンが 従来の比較的目立つヤッケではなく 迷彩ヤッケと緑の手袋を着用、その上 送り出し側と別行動にて車からアヤツが降りた状態でスロアーの位置があえてわからない用工夫しました。 スロアーの迷彩ヤッケは効果てき面、先月のロングマーキング練では主人とヒールウォーク後 スタートで主人脇に停止時アヤツ 容易にスロアー位置を認識しておりました。そのことがマーキングの明確な助けになり 確信をもって飛び出していけたわけです。 今回は… ヒールウォーク中はもちろん スタート停止時でさえ 主人すら目を凝らしてやっとスロアー位置を見つけられる状況。その上前回に比べ 下草がアヤツの肩丈高に伸び 非常にマーキング自体の難易度も高くなってきています。 ほぼ実戦に近いようなフィールド状況。
 アヤツ 主人とともにヒールウォーク開始と同時に 歩きながら 前方広範囲に意識を研ぎ澄まし スロアーらしきものを探し始めます。150mロングマーキング1本目 スタート停止位置でもアヤツ スロアー位置を認識できず… 送り出し後はおそらく銃声の方向を意識して飛び出しいきました。 目視でマーキング出来ていませんでしたので距離感が結果かなりショート! 80m付近で水辺谷へ下りて行ってしまいました。(方向的には間違っていませんでした。) ここで主人誘導に入りアヤツを谷から上げ ポイント方向へ送り出しリカバリーとなりました。 2本目も同様 ヒールウォーク時、スタート停止時に スロアー位置を認識出来なかったことによる マーキング不首尾。 難易度が格段に上がっていることは別にして、アヤツ自身はマーキング意識満々にもかかわらず なぜ今回マーキングが不首尾であったのか… 理由は明らか、今回は普段に比べ アヤツ張り切りすぎ(入れ込みすぎともいう)でヒールウォーク時 気持ちが前へ前へ出すぎてしまい 主人の向いている方向ではなく アヤツ自身で前方広範囲を目視で探し回っていたためです。普段の我がTeam山野歩きではそれで正解、ただし150m先の状況をマーキングしなければならないGRTのロングマーキング種目に限れば残念ながらそれでは対応できません。確実にスロアーの方向を向いている主人をアヤツがもっと利用すること覚えねばなりません。このこと実猟に置き換えれば多くの場合主人が銃を構えたその方向に獲物は落ちるのですからガンドッグが主人の向く方向をファーストチョイスに意識するのは道理にかなっているのではないでしょうか。(150mの有効射程?についてはともかく、犬と主人の向きについての考え方はそういうことなのでは。)
いつもはそれでも容易にスロアー認識出来ましたので当然マーキングも確実に出来ました。 スロアーの位置を認識できない今回は 銃声がしてから 空中のダミーを探すような状態 当然 マーキングダミー補足は出来ていませんでした。
3本目はヒールウォーク時の意識をもっと主人側に戻すよう(冷静になるということです)アヤツに明確に要求し 主人ヒールにぴったりつけた状態でスタート位置まで歩き停止。冷静になれていますのでアヤツ視線は私の体の向き前方に集中。
この状態でも迷彩のスロアー位置は認識出来ていなかったと思いますが 銃声とそれにづづくダミー投下は 間違いなく150m先の空中で補足 マーキングに成功。その違いは下の動画1本目と3本目を見比べると明らかです。
スロアーに迷彩を着せて150mのロングマーキングは非常に難易度が高く 四苦八苦しましたが 易しい設定では露見してこない 我がteamの課題をいろいろ焙り出してくれました。それはマーキングだけではありません。Team KOKORO 本日の収穫大。
やはり使役犬、人犬一体となって作業するためには スティデネスが基本。我がteam 過去を振り返っても結局ヒールウォークの状態が仕事の出来に比例していたことあらためて認識。それを踏まえた上でいかにアヤツの 『前へ前へ』という気持ちをそのまま抑制しないでやれるかということだと思いました。

 
150m ロングマーキング1本目/スロアー視点


150m ロングマーキング2本目/スロアー視点


150m ロングマーキング3本目/スロアー視点

 今回の動画は雨のためダミー投下後のスロアーからの撮影です。
正に血眼になってサーチに没頭する様子は こうやって間近で見ると FTのDNAの凄味を感じます。
冒頭画像帰還後 とうちゃんの居所寝クッションでくつろぐアヤツの姿とはまったく別犬の趣。