『こころ』1,526日目


アヤツ…ノリまくってます。

桜満開の新潟市近郊里山フィールド

 今週末土曜早朝 Team KOKORO は桜満開の新潟市里山フィールドへ ダミー練にいってきました。
今回は比較的近距離のブラインド設定中心の練習。 本日の設定 、渡河後3mほどの盛り土の上とか、一旦2mほどの段差を降り その後急勾配の林を少し登った途中の藪中とか …そもそもポイントポイントでの難易度が高く まだまだ我がTeamには あまり気持ちよく獲れるような設定ではなく それぞれ四苦八苦でしたが、このくらいの距離から また次へ向けて 間合いの修正をしていきたいと思います。



近距離ブラインド 30m 小川越え
 小川越え自体はいつもやっている設定。岸部段差もそれほどではありませんが 果たしてアヤツ さらに3mほどの盛り土の上 ダミーポイントまで完全ブラインドで送り込むことが出来るか否か。
いつもとうり渡河ポイントを探しアヤツ難なく対岸盛り土手前まで到達。ここからさらに3mほどの盛り土上への誘導 アヤツにどう伝えるか…。現状は Back号令を強めに連呼することにより アヤツ盛り土上と理解 首尾よくダミーポイントまで登っていきました。 ただ前後の アヤツとのやり取りを見ると もう少し主従とも落ち着いた 間合いやり取りにならないとイイ仕事にはなりません。最後の盛り土上の送り込み意図を お互いまだ共有できていないため そこから少しづつ Team 作業が上滑りを始めてしまっています。 たまたまこの程度の設定難易度ゆえ それほどの混乱もなくダミー確保できたにすぎません。しかしこのことはさらに難易度が上がった後半の設定で 四苦八苦という結果にて露見してきます。



近距離ブラインド 40m 谷越え急傾斜林登り
 設定意図自体は先ほどの小川越えブラインドとだいたい同じなのですが、この設定の難しさは アヤツが一旦段差を下り 完全に主人とコンタクトが取れなくなった状態で 普通はあまり設定しない 急傾斜林を登りダミーポイントへ送り込まねばならないという部分です。一旦段差を降りたアヤツ そこでBack号令を聴いても ファーストチョイスは段差下部内左右に距離をとり周辺サーチという判断をしてしまいます。そのこと自体は一概に間違いなどではなく 犬に任せる部分は任せるという 間合いの取り方を続けてきた我がTeam的には 明らかに主人からはまったく完全に見えない場所まで送り込まれたのですから アヤツの意識としてはまずは周辺自力サーチの気持ちが強くなることいつもとうりなんですね。
 そんなFTの本能世界に入り込んでいるにも関わらず、我がTeamローカルルールのロングホイッスル(翻訳すると:そっちじゃないぜ…主人指示を確認利用シナ!) に都度何度でも反応 段差上まで戻り 主人両手の方向を確認しています。 人間の後方視野は両目と平行前方までですが 犬の後方視野は両目とも後方35°〜55°まで カバーできるという説があります。私はアヤツとの間合い積み重ねてきた中での経験上 アヤツ 想像以上に後方の主人両手の方向を把握しているという印象を 感じていました。今回も段差上まで戻りますが 止まらずにそのままのテンションで主人両手の方向を チラ見したアヤツ(動画では見ているように見えませんが アヤツ犬の広い視野ゆえ確実に主人動向を把握していると思います。) またすぐに段差を下っていきます。
 この状況で今のままの普通のBack号令を繰り返しても だいぶ夢中になってきているアヤツに 急傾斜林を登りダミーポイントへ送り込むという主人意図はどうにも伝わりそうもありません。 ここで主人 一旦アヤツを完全に止めて 落ち着いて主人を利用(主人意図を理解させる) させるため ノイジー全開に名前を叫び なんとかアヤツを止めています。2回ほど止め 主人を落ち着いて利用しようというアヤツ意識が生じた際に 主人得意のダンシングハンドラーぶりを最大限発揮して 「奥だっ」!とアヤツに伝え その時点でようやくアヤツ主人意図を理解 段差下から急傾斜林を登りダミーポイントにて確保成功。アヤツ 実によく主人意図を考えながら動いています。こういうところが本当にアヤツらしい。
 難易度の高い送り込み設定により お互いに意識が上滑りして なかなか息が合いませんでしたが ようやく最後に送り込み意図共通理解が出来ました。
 今回我がTeam 作業が上滑りになった原因は 障害物(特に段差、河、生垣、急傾斜の林、藪、柵、ネット等)を越えて奥へ送り込むことを共通理解できる号令がなかったためです。まあ強いて挙げればオーバーアクションのダンシングハンドリングを伴うBack号令だけなのですが それでは落ち着いたイイ仕事にはなりません。 
 我がTeamこの新たに露見してきている課題 ハードルを乗り越えるため、 ここは新たに 障害物を越えて奥へ送り込む Back Over号令、 と 障害物を奥に飛び越える Jump号令 の2つを新設訓練 することに決定しました!
 
 合理的な考え方でないかもしれませんが、そもそもリモコンでも操るようにダミーピンポイントまで主人が犬を誘導するようなイメージなどは 私 アヤツを見ていると 正直 実につまらないと感じちゃうんですね…。もちろん物はバランスですが…。 犬が 状況を把握理解した上で 主人と心を一つにして 主人の期待に応えてくれるようなレトリーブが Team KOKOROの理想です。正に人犬一体、道は遥か…。
 今回のように 四苦八苦試行錯誤しながら アヤツとだけの 間合い(多分他では通用しないと思います。) を突き詰め 一歩づつ 乗り越えていくから その共同作業 人も犬も 楽しいんですね。ワッハッハ!