『こころ』2941日


3/11 新潟市郊外田んぼの中の運動公園芝生広場。気温0℃ 晴れ 弱風。晴れてるんですが遠くの山は霞の中、新潟地方にも春がやってまいりました。
ここ芝生の運動公園ですが 若干起伏があり 立ち木、植え込み、ベンチ、東屋 等々… 課題をもって犬を走らせようとすれば 多彩なコース設定には事欠きません。 だだ見えの芝生ですら 犬をポイントめがけて一直線に走リ込ませる "いろはのい" 基本練には最適だったりします。意外とコレが難しいんです。 わっはっは!



マーキング140m先投げ 左右ブラインド95m先獲り
マーキング先投げ ブラインド先獲りの典型的な囮設定は常識的にダブルですが… ついでにもう一つブラインドを追加してトリプルにしてしまった超娯楽設定。我らいつも積み重ねている囮トリプル基本練はあくまで正面のマーキングを獲った直後の左右連続ブラインドですから この確保順の違いにより 最後に獲る正面のマーキングも 確保直後の左右ブラインドポイントの意識に引っ張られず ど真ん中を奥へ真っすぐ押し出していくことが求められ 難易度は未知の領域です。わっはっは!


先週末 同様のコースでマーキング先投げ ブラインド先獲りの囮設定 ダブルにて走らせています。 その際露見した課題は 左先獲りブラインドの送り込み。左東屋のど真ん中を突破してその先15m程のブラインドポイントへアクセスするイメージをアヤツに持たせることができず 結果的に左を迂回してさらに奥の開けたスペースへ走りこもうとするアヤツを コントロールリカバリー …東屋を左から巻いてなんとかポイントに送り込むハンドリングになってしまっていました。 さて今回 囮の正面マーキング投下直後の左ブラインドは… さすがにアヤツ先週の経験が完全に生かされています。首尾よく東屋のど真ん中を突破してダミー確保。2本目右ブラインドも 立ち木 植え込みの起伏を真っすぐ突破して走りこむことに成功。 この左右ブラインド、距離感も 一直線のアクセスも 共に上々 言うことありません。我がTeam この冬雪上で積み重ねた 囮トリプル基本練がここにきて相当効いてきています。
しかっし…一歩前進はここまで。 最後の正面奥のマーキングポイントへの送り込みで もう一息のところまで直進できていたのですが…最後の最後で直近に確保した左ブラインドポイントへの意識に引っ張られ 弓なりに左に逸れていってしまいます。 ここで犬を止めフィールド中央へ戻し バック号令で押し出しましたが…今度はアヤツ 右ブラインドポイントへの意識に引っ張られてしまいました。その後右奥のオープンエリアまではるかオーバーランしてしまったアヤツを 手前まで一旦戻し再度中央移動させ バック号令で奥へ押し出し。ここでの押し出しも正確に真後ろへ押し出せたわけではありませんが、そこは我がTeamの間合いで何とか正面奥のマーキングポイントへ送り込みました。
 まずは なぜアヤツが3本目のマーキングポイントへ あとわずかのところまで直進できていたにもかかわらず 先獲りの左右ブラインドポイントへ意識を持っていかれてしまったのかっということ… もうこれは スタートに入った時点で実は完全に勝負がついていたと思います。これを振り切って真っすぐ正面奥へ走り込むイメージをアヤツが持てるようにトレーニングを工夫する必要は明らか ということ。または割り切って3本目もブラインドとして送り出してやれば正面突破できたカモ…。ただそれで正面突破できてもマーキングをメモリーで獲る設定趣旨からは外れてしまいますが。
あとは リカバリーの局面に陥った一発目のバック号令がアヤツに対して弱かったということを痛感。ここはまだ我々のようなレベルでは 大声でもいいから強く"バック"の意志をアヤツに伝えるべきでした。 リカバリーの局面で大崩に陥った境目のポイントはココ! ハンドリングはノイジーであっては いけない (実際の猟場では 周囲に潜む獲物まで不用意に羽ばたかせないために必要なことと私は理解しています。)っていう部分を私が気にしすぎていたため 結果的にアヤツへの意図伝達が弱くなってしまいました。

例えばリカバリーの局面で大崩まで陥ったとしても その理由は何だったのか 冷静に振り返ることにより 今日の失敗を 次へのプラスに変えていくことができます。そういう意味ではいろんな示唆的な経験ができた今週のダミー練 我らにとっては とってもいい練習だったと私は思っています。


※ 一般的には レトリーブトレーニングの中で広いエリアを 犬が走り回るような状況に陥ることは そのペアにとっては コース設定の失敗です。 適切な難易度設定でサクっとダミーを確保する いいイメージ成功体験を犬に積み重ねさせていくのがトレーニングのセオリー。 広いエリアを 走り回るようなイメージを犬に植え付けてしまうようなトレーニングは 非常に大きなデメリットをもたらします。無意識のうちに 獲れればいいっていう練習に陥っていないか要注意。



Rod Stewart and The Faces - Stay With Me  / A Nod Is As Good As a Wink... to a Blind Horse 1971
フェイセズ 「Stay With Me」 / 1971のアルバム A Nod Is As Good As a Wink... to a Blind Horse からの 大ヒットナンバー。Vo はご存知若き日の ロッド・スチュアート。
A Nod Is As Good As a Wink... to a Blind Horse邦題が "馬の耳に念仏" っていうんです。 英国にも似たようなことわざがあるんですね。
"当時"中学3年の私にこのアルバムを聴かせた伝道師みたいな仲間 "ヤツ" がいたんです。今思うとスゴイことですね…中学3年ですぜ! 正に "鉄は熱いうちに打て"。
結局この "馬の耳に念仏" LP盤 私生涯の宝になりました。