『こころ』1,499日目


千葉組中堅 ウィルくんと『こころ』  
GRT参戦もほぼ同時期で 共にノービスクラス七転八倒した…いわば七転八倒同期の桜ですな ワッハッハ!

ウィル家新鋭 レオくん…ブレイクの予感!

千葉組 組長オリちゃん

 春のお彼岸3連休土曜日に、Team KOKOROは 長駆千葉遠征、 呼んでもらったTeam CHIBA 恒例千葉練に行ってきました。
連休初日 金曜午後 新潟を発ったのですが 県境関越トンネル付近 3月後半としては異例の猛吹雪、そのおかげで都内通過が夕方遅くの混雑時間帯になってしまい 首都高渋滞にはまいりました。
千葉みなと付近の宿に宿泊し 翌日土曜朝から千葉練フィールドにまわりました。 土曜日の千葉地方 抜けるような晴天に程よい風 きもちのいい天候。さて昨日の千葉練 我がTeam の首尾やいかに。

  午前中3時間ほど アヤツ ほぼ休みなく回収課題、練習に動いたのですが 後半は ロングブラインド種目や マーキングでも帰りの脚が だいぶ緩慢な動きになってきていました。
意欲満々の前半 恒例の連続ウォークドアップで 課題の待ち(我がTeamの場合 待つことが課題ではなく 待つことに慣れる事が課題) でポロポロ鼻鳴きがモレだすようになり始めましたが この日は主人軽い叱咤でなんとか歯止め。しかしこのあたりから結局ハラに一物溜め始め ヒールウォークも若干主人歩調に合わせる集中がいつもより今一つ… 主人普段は言わなくてもいい注意が少しづつですが確実にいつもより入ります。 普通のレベルから見ればそれでも充分な範囲でコントロール出来ているのですが ポイントはいつもの新潟での主人との単独練等で もはや一切お互いにエネルギーなど使わずに出来ているスティデネスの部分が 僅かづつですが間違いなく いつもどうりでない…ということ。アヤツにとってそれが いつもと違う感の中で少しづつストレス蓄積となり 時間の経過とともに少しづつ気持ちのスタミナが消耗してくるんですね。 アヤツと二人だけで 野山を歩いているとき、ダミー練をしているとき等 こんな感覚は皆無です。いうなれば ストレスを溜めこんでしまうタイプですので 他の犬達に比べ 心のスタミナ切れが若干早いんですね。これでも以前に比べ アヤツ だいぶもつようになってきました。普段 アヤツと二人だけで 野山を歩いているとき、ダミー練をしているとき等 はそもそも 心のスタミナが消耗するような場面は一切ありませんので こんなことは露見しません。(それでも主人要求すべきと思うことは なんでも要求してていますよ。)
 この日は春まだ浅く 晴天とはいえ風はひんやりと心地よい状態。しかしその日差しは強く 真っ黒のアヤツの背中は 少し熱くなってきているような環境。 動いた時間数からも 後半は動きに緩慢さが見えても普通はやもおえない状況でしたが、アヤツ 日がさしていない曇りや 雪雨等で気温の低い状態であれば ここまで緩慢にはならないはずです。 もともとこういった天候 日差しが強い日等はその影響が他犬より顕著に出る方なのですが それもアヤツの環境負荷への許容ハードルが低いことに起因しているような気がします。先ほどの心のスタミナ消耗の件とまったく同根なんですね。

後半ロングブラインド練の最後 それでも主人送り出しに 何度も振り返りながら ポイントに向かうアヤツ (見方によっては使役犬の作業としてすでに少し不真面目に映るような瀬戸際)  ブラインドポイントまであと50mを切ったあたりで突然一陣の突風! これが実にうまい具合に風下側にいたアヤツに ダミーのニオイをとらせる結果に。この瞬間 アヤツスイッチが入り ブラインドポイントへ一直線でした。さっきまでの緩慢な動きは何だったのか…。
ようするにアヤツ 心のスタミナが消耗して気持ちが積極的に前に向けないような状況でも ダミー(獲物)のニオイ等を感じた瞬間に もう何も関係なくオートマチックにスイッチが入るんですね。これはもうアヤツのもともと持っていたFTとしてのDNAに突き動かされたということと 尚且つ 豊富な練習量によるオートマチックな反応の なせることではないでしょうか。

アヤツの場合GRT試合の場とかで置かれる状況というのは正に この日のいろいろな負荷要素いつもと違う感に 心のスタミナが少しづつ消耗していく状況なんですね。FTとして主人と野山に出る時とは明らかに違うわけですが こういった部分GRT試合の場で ある程度主人がコントロール出来る部分と ほとんどコントロール出来ない部分がそれぞれあります。
 先ほどの心のスタミナ消耗の件、これは慣れることで許容ハードルを少しづつあげていくことが重要ですが 基本的にはアヤツの試合の場で 主人がコントロール出来ることは限界があります。(それでも前回朝霧 GRT時は本意ではありませんでしたが最低限のコントロールは確保できました。) では もっと明確に主人意図でコントロール出来る部分は何かないのか…。
 たとえば気持ちのスタミナが切れてしまって アヤツ気持ちが積極的に前に向かない状況になっても… 『全力でなくてもいいから気力をもう一度振り絞って 主人ワンプッシュで ブラインド振り返らず100mは真っ直ぐ走ってみな!』のルールを私とアヤツとの関係において 教え込むことは 出来ると思います。主人の希望は『気力をもう一度振り絞って…』というところを理解行動できるかが胆です。これは 普通はそんなに簡単なことではありません。(意欲スタミナ万全の状態であれば GRTアドバンス犬として出来ていて当たり前のことですが )
  最近読んだいわゆる自己啓発本の受け売りなんですが、 仕事に意欲が出ないときに一番大切なことは 先送りせずにまず無条件で着手することなんですね。すると次第に体と頭が動き出すんです。 
 今回のロングブラインドのように 気持ちが前に向かない状況に陥ったとしても とにかくある程度の距離を 走り出していくうち 何かを感じればそこで アヤツはもう無意識にスイッチが入るような犬だと思うんです。
今の我がTeamに一番必要な事とは…『とにかくどんな精神状態でも無条件でワンプッシュ100mは真っ直ぐ走ることが出来る主従であること』 で間違いないように思います。

 呼ばれて来るたびに必ず 大切なことに気づく… Team KOKOROにとって千葉練は毎回特別重要な意味を持ちます。

Team CHIBAのみなさん お疲れ様です。
また次回もよろしくお願いします。