『こころ』1,513日目



千葉練フィールドでのアヤツ 今日は最後までとってもイイ顔してました。

新潟への帰路 17:00過ぎ 猛吹雪の関越 越後湯沢付近、気温0℃。


 4月新年度最初の週末 Team KOKOROは GRT試合前週恒例の千葉練遠征に行ってきました。
 ここのところの春めいた気候が続いていましたが この週末は一転 急激に冷え込みました。往路は土曜午後新潟を発ち 関越トンネル手前で多少雪が舞った程度でしたが 日曜の帰路は関トン手前水上IC付近からしだいに雪が激しくなりトンネル出口から塩沢石打IC付近まで猛吹雪にみまわれました。この程度の降雪は関越で冬季行き来しているとよくあることですが さすがに4月に入ってこの状況はあまりお目にかかれません。普通にチェーン規制となっていますが 路面除雪もなかなか追いつぬほど。この天候が次週末の ひるがのGRT試合当日にあたらず本当に助かりました。 千葉でも予報は大気不安定ゆえの荒天と出ていましたが 幸い 時折日差しが望む状況、気温自体は比較的低く犬も動き易い ダミー練時のコンディションとしては好条件の中 朝から 13:00すぎまで 精力的に千葉練に取り組みました。

 本日の千葉練 我がTeam のテーマ実は技術的な部分よりも 地元新潟での主人と一対一の日常と異なり こういった多くの犬や人が集う練習会等の場で いつもと違う制約が課された中 果たしてアヤツいつもどうりの動きが出来るかどうかということでした。いつもと違う制約といっても 朝から4時間ほどの長時間 目の前で何頭もの他犬が ダミー回収したり 主人が他の人たちと話しに興じていたりして待たされている間も アヤツが気持ちのスタミナを無駄に消耗などせず 主人を中心としたゆるやかなゾーンに入った状態を主従とも特別なエネルギーなど使わずに普通に維持していられるかどうかという程度のことです。主人を中心としたゆるやかなゾーンに入った状態とは 四六時中主人の一挙手一投足を意識し続けるというようなことではなく ある程度リラックスした状態の中 アヤツ他の人犬とのスキンシップを楽しんだり フィールドのニオイを嗅ぎまわったりしている間も 必ず頭の隅っこに主人意識が残っているということ、主人から指示があった瞬間に主人への意識の比率を状況に応じて適切に戻していける 心の状態のことです。これが使役犬、ガンドックたるアヤツにとって心が整った状態だと思います。 こういったこと 普段どうしても主人と一対一の楽しすぎる日常を常に満喫しているアヤツにとって いつもと違う感、たったそれだけでいわゆるガマンを強いるという結果 ストレスの蓄積となり 時間の経過とともに少しづつ心のスタミナを消耗してしまうというようなことGRTやオビ試合、また練習会等で 毎回繰り返してきました。 多くのハンターやハンドラー、勢子等 集団で実猟に臨む形態は 英国ガンドックの文化です。こういった場において トレーニングで培った技術やスタディネス FT使役犬としての犬がもともと持っている資質DNAを 普段とうり発揮できないようでは たとえ主人との単独練習時にどんなに底力を発揮できていたとしても 立派なガンドックなどとは言えないんですね。 実は我がTeam 主従とも心が整った状態でないと 犬がまったく動けなくなってしまうんです。(ようするに主従ともメンタルが弱い)  これは犬がもともと持っていた繊細なパーソナリティーによるところが大きいのですが 主人がアヤツを箱入りに子ども扱いしてきた結果でもあるんですね。 ラブのメスはとくにそういった部分比較的顕著なのかもしれませんが アヤツ成犬になっても相変わらず幼児性が抜けません。実は主人にも、また主人のまわりの人たちにも 体を寄せてスキンシップ スリスリ撫でてもらうこと本当に大好きなんですね。ただ難しいところが アヤツの中で明確な基準があり楽天的にいきなり初対面誰にでもというタイプではないんです。
 アヤツの心をほぐし納得させ 仕事や試合の場 スタートに立った時 心が整った状態にしてやるためには  他の多くの犬たちに比べ 3倍も4倍も撫でてやらないと ダメな面倒な犬に主人がしちゃったんですね。 アヤツ 主人脇で心が整った状態にさえしてやれば 心の負荷がかかる状況、多少待たされようが 多少疲れてきている状態であっても あまり問題なく普段に近い動きを引き出すことが出来るんですね。 もちろん 主人との松林歩き 単独ダミー練  過去の千曲川実猟時などそうであったように FTのDNAに突き動かされアドレナリン全開で飛び出していくような爆発的な動きには なかなか較べらくもないのですが…。

 本日の千葉練 アヤツをとにかくいちいち納得させるように主人意識して ダミー回収の合い間にボールを使い気分を盛り上げたり、待ちの状態で散漫になりそうな気配を感じるたびに主人撫でながら対話(犬と話しをつけるともいう)したりと とにかく丁寧に丁寧に アヤツの心が整った状態を維持すること あえて主人が務めてみました。 普段地元でも無意識にある程度同様なことしてはいるのですが そもそもアヤツの心のスタミナを消耗させるような状態にはまずなりませんので これほどあえて意識する必要を感じてはいませんでした。 さらに長時間にわたる 千葉練ゆえ 本日は アヤツの運動量を見計らって 2度ほど20分程度でしょうか アヤツにとって安全地帯といえるKOKORO号クレートに戻してリセットさせてみました。(少しアヤツのカカトが擦れてきていたので休ませるつもりだったのですが…) 結果的に このクレートリセットがある程度 アヤツの心を整えるのに有効に作用しました。
 練習の最後 アヤツもうたくさん走りだいぶ疲れが見え始めた状況で クレートリセット後 完全ブラインドで100m先フィールド端のさらに奥 急傾斜の林を数m登った中腹の平坦地に置かれたダミーを回収する設定を走らせてみました。 アヤツ主人示差方向へほとんどブレなく飛び出し 途中2回ほど主人シグナルを確認(利用)しながらフィールド端に到達、その後のバック号令で 一旦急傾斜下に沿ってフィールド右端まで 確認に走り(おそらくこの付近で本日何回もマーキングダミー回収をなされていたのでその意識か、あるいは残臭等からの判断だったのだと思います。) 付近にないことがわかると主人との間合いで再びフィールド中央に戻し、そこからバック号令数発で 斜面上方向とアヤツ判断、急傾斜の林を登って確保成功。 普段の練習とうりだ いいぞ!『こころ』!
 フィールド端 急斜面下に低い生垣が進路と直角に走っていたのですが  始めにフィールド端に到達した時点で 主人がこの生垣を真っ直ぐ乗り越えろとアヤツに伝えること出来ていれば アヤツ フィールド右端まで 確認に走るという判断にはならなかったと思います。本日のブラインド設定から見えてきた 我がTeam 次なる課題は 進路と直角な障害物 (藪、生垣、道、河、池、斜面、柵、ネット 等) を 主人明確な指示を受け 指示どうり真っ直ぐ越えていける間合いを培うことですね。
ただ前回千葉練時最後 心のスタミナが切れかかった状態でなんとか確保したロングブラインドの走りから見れば 本日最後の走りは上々の出来。
今回の千葉練 我がTeam 心のスタミナを必要以上に消耗させず スタート時 アヤツの心を整った状態にしてやるためのヒント 沢山学ぶことが出来ました。
Team KOKOROにとって 毎回千葉練は特別重要な意味を持ちます。
組長オリパパと TEAM CHIBAのみなさんお疲れ様でした。今回も我がTeam呼んでいただきありがとうございました。
千葉練フィールドでの本日のアヤツ、 主人を中心としたゆるやかなゾーンに入った状態がどぎれることなく 最後までとってもイイ顔してました。