『こころ』1,812日目



1/18 千葉練


 先週末千葉練から戻って以来 私は少しひどい風邪にやられたようで 日々唸りながらなんとか過ごしておりました。なかなか業務たて込み思うように休養が取れそうもないのですが そんな中週末土曜 夜明けとともにTeam KOKORO 総出で 新潟市近郊の里山谷あいのフィールドまで ダミー練にいってきました。 新潟市から海沿いに30分ほど走り ひと山内陸側へトンネルをぬけた内側ですので 普段は冬季でも比較的風穏やかな場所。ところが今朝は里山フィールドに降りてみると谷あいを強風が舞っているような状況、普通ならとてもダミー練など出来る状況では有りません。しかしそこは雪国の犬飼い Team KOKORO 積雪もほとんどないのにこんな程度の気象条件で練習中止になるようでは 困ります。アヤツに走らせてみると… ハンドラー、スロアーは 吹きすさぶ暴風に往生しましたが 、アヤツには何の影響もありませんでした。


 本日 里山フィールドへダミー練に来たのは理由があります。海からひと山トンネルを越えた内側ゆえ冬季でも風が比較的穏やかという読みはあったののですが(大外れ…) 今朝の目的は GRTウィンターブレイク期間中に ハザードを越えて奥へ奥へと突き進む推進力を養うコース設定で練習積み重ねる ことの とっかかりがねらいです。
 GRTウィンターブレイク期間中ここまで 松林の開けた道沿いに300m少しの距離で定期的にロングディスタンス突っ走り練を何回かこなしてきました。日常的には週一くらいで従来とうりこの練習繰り返すつもりですが もう少し、 遠方にある明確なハザードを真っ直ぐ奥へ突破していけるような設定をそろそろ練習に組み入れたいと思いました。
そういった要素を導入していくためには 見通しがきき 比較的地形的に変化のある 里山フィールドが最適です。(自宅至近松林では残念ながらあまり見通しはききません。)
今朝はそのとっかかり第一弾として マーキングで スタート後緩やかな登り勾配の荒地を走った後 区画整地された人工的な土盛り (高さ3mほど、急勾配) を登り切った上 平坦部まで走りこむ設定 120m、そのままダミー投下ポイントは変えずにスタートをあと40mほど下げた場所(高さ的にも少し下がります) から160mで それぞれシングルを1本づつ 連続で走らせてみました。(暴風状態で本日カメラは回せず)


 1本目の設定から ダミー投下ポイントは変えずにスタートを下げるという手法は マーキングや 走り込む距離を 少しづつ増やしていく練習方法としてスタンダートな方法です。 1本目を比較的スムーズにダミー確保に成功できれば 、犬はその成功体験が頭のど真ん中にインプットされていますので 2本目に スタートを数10m下げて送り出しても 確信をもって さきほど確保した ダミーポイントを目指し 走り込みます。 犬は気づかぬうちに 従来の限界マーキング、走り込み距離を越えて首尾よくダミー確保してしまうんですね。これをしばらく繰り返すと あっという間に犬は自信をつけて ロングディスタンスでも マーキング、走り込んでイケる ように成長していきます。
 この練習の胆は2点。 走らせる犬に応じいかにスムーズにピンポイントでダミー確保できるようにコース設定してやるかと いきなり距離を延ばさないことです。 目的は難しい実践的な設定でダミー確保することではなく あくまで犬に自信をつけさせることですから ダミー確保まで迷わせず確実に一切間延びせずピンポイントで犬が飛び込んでいけるようにコース設定を工夫してやり テンポ良く成功体験を犬に積み重ねるさせることが何よりも大事です。


 今朝のアヤツ 目論み通り 1本目 難なく120m先の土盛り急傾斜を一直線に駆け上がっていきました。 2本目はスタートを40mほど下げたのですが 実は深さ2m 幅3mほどの 流れの急なクニックを流れの中まで降り 主人と共に越えて 40mスタートを下げてみたんですね。ねらいはシンプルです。1本目のハザードは120m先の土盛り急傾斜、2本目のハザードは 深さ2m 幅3mほどの 流れの急なクニック + 160m先の土盛り急傾斜の 2段構え。 2本目も 目論見とうり 私とともに越えたクニックを渡り 160m先の土盛り急傾斜を躊躇なく駆け上がりピンポイントでマーキングダミー確保!
しかしここからがいかにも考えながら走る アヤツらしいところ 帰路土盛りを降り走りながら 流れの急なクニックの渡河より 少しコースを逸れた位置にある橋を周った方が 安全確実でしかも時間的にも早いことに気付いたアヤツ 躊躇なく帰路コースを少し修正し橋へ迂回してきます。それでも最後の最後に私の目の前で 幅2m弱ほどの溝があったのですが… アヤツそこはイケルと見たのか豪快にジャンプで一っとび…いいぞっ『こころ』!
※ ダミー確保前の往路に関しては コースの状況等により ケースバイケースですが 基本は 迂回する経路を犬が選択しないように ハンドラーが設定を工夫しておく必要があります。基本はあくまで マーキングなら落下点へ一直線(マーキングポイントから目切にならぬよう)、ブラインドであれば指し示された方向へブレなく一直線に走る です。


 久しぶりのダミー練フィールドに出て 少し実践的な設定を満喫したアヤツ… まだまだヤル気満々ウハウハの状態でしたが さすがにこれ以上私の風邪をこじらすわけにもいかず早々に引き上げ。
KOKORO号クレートへ戻されたアヤツ…『もう終わりかよトウチャン!』って言ってました。



1/26自宅至近松林にて
超至近距離3m 完全ブラインド。 セットアップ示差の主従間合いを確認ウォーミングアップしています。
アヤツ ヒールに付けられた直後から ダミーポイントがどこか夢中で探っている様子が動画で見てとれますが、私のセットアップ送り出しの強さで至近距離である事理解し すぐに鼻を落とし始めています。
至近距離だと 犬と息を合わせて遊ぶ楽しさがありますね。