『こころ』1,883日目


4/12 ひるがのGRT本部前


今朝の 八ヶ岳南麓拠点小屋前小路 早朝5:00 気温7℃ 小雨 暖かな朝…とおもいきや8:00には小雪がちらつきだしました。

ひるがのGRT アドバンス 2番の成績でした。


 昨日日曜日 ひるがのGRT撤収後 17:00すぎに現地を出て 八ヶ岳南麓拠点小屋に着いたのは23:00、距離は220Kmに過ぎぬのですが 週末の疲れで休み休みの帰路 なかなかスムーズにはいかずでした。 往路は未明早朝の事もあったのでが3時間くらいで着きましたので 軽く倍ですね。飛騨高山から158号 安房トンネルを越えて松本までの約90Kmは梓川沿いカーブの連続した山間路です。もう20年以上前ですが毎年夏になると この道を乗鞍山頂直下の雪渓サマースキーに通っていました。松本電鉄新島々ターミナルはまだ健在、思わず途中停車で改札口まで。なつかしい…。

 さて4/12ひるがのGRTの首尾は… 主従ともよく健闘し アドバンス2番。内容的にも立派な成績だと思います。
昨日のアヤツ自身の パフォーマンスは 私としては文句なしだったと思っています。
各種目 諸事いろいろありましたが その取りこぼした部分は全て ヘボなハンドラーに起因する事項です。ハンドリングの単純なミスもあり、またハンドラー判断のミスもあり…。

 ロングマーキングでは平坦な雪の斜面を2/3ほど登ったあと 融雪促進のためパワーショベルで堀起された激しい起伏雪原が ダミーポイントまで50m程度以上続きます。スタート後雪を蹴って 一直線にダミーポイントへ斜面を駆けあがるアヤツ、起伏雪原境界まで真っすぐ上った後 停止振り返り私の指示を仰ぎます。大きくハンドシグナルでマーキングダミーポイントに向かいバック号令。ここでアヤツ起伏雪原端を左に迂回 うまく比較的起伏のない経路を回り込み上部まで到達、あとは平行移動でダミーマーキングポイント至近まで到達後 サーチに入ります。上部到達から平行移動中は雪の起伏部が高く私からアヤツの動きはまったく見えません。ようやくダミーポイント付近でアヤツの姿が見え隠れしたところで ローストホイッスルと探せ号令、ほどなくダミー確保。
 こういったロングディスタンスでのハザードをどう突破していくかのハザード突破練、我がTeam  GRTウィンターブレイク期間中 ある程度練習を積み重ねました。 起伏雪原境界付近到達時でのアヤツとのやりとり 、このケースでは ダミーポイントを指してのバック号令ではありますが 「ダミーポイントはあっちだっ! ハザードを越える突破口を探しダミーポイントに向かい突破せよ」のやりとり なんですね。目の前の起伏部ハザードを前にして アヤツがそのままハザードに直進突入せず停止振り返り 「どうするとうちゃん 起伏が大きくてダミーポイントが見えへんがな…ほんとにこっちかいな」と私の方に確認を求めています。今の自分の位置からは高い起伏部に遮られダミーポイントを目視確認できないんですね おそらく。 「とうちゃんの場所なら見えている」こと理解しての行動と もう一つは距離感の指示が欲しかったんだと思います。この雪面足場の状況にさらに斜面ですから突き進んだ現在位置がダミーポイントに対して距離感がどうなのか普段よりも非常に判断しにくい状況でしたのでしょう。 私がここでアヤツに伝えたのは 「ダミーポイントは起伏部ハザードを越えたそっち奥だっ。OK GoGo 突破せよ!」との内容 距離感の伝達と アヤツの背中を押してやったんですね。ここでアヤツ 突破口を探しに起伏雪原境界の淵に沿って左方向から傾斜を躊躇なく確信をもって駆け上がっていきました。これは一見ダミーポイントとは 逆へ移動しだしたように見えますが アヤツが方向を間違えていたわけでも 指示外の方向へ走ってしまったわけでもないんですね。(このあたりは主従だけにしかわからない間合かもしれません。) 斜面を登りきったところで平行にトラバースする突破口をアヤツ見事見つけたんですね。ダミー確保後はその場から下の私が見えましたので起伏雪原こぶ斜面を真っすぐ降りてきました。
 往路でアヤツが 起伏雪原境界付近到達時 ダミーポイント(ダミーそのものではありません)が 起伏に遮られず目視出来ていたなら アヤツ そのまま起伏雪原を直登していたかもしれません。これはもうケースバイケースですので 今回のように特に雪の激しい起伏シュチュエーションに関してはどちらが正解とは言えません。私が少ない経験の中で体験することのできた カモ実猟の現場のケースに限ればですが ハザード状況にあわせ 迅速に躊躇なく確信を持ってハザード突破口を探して突き進むことも正しい行動判断のひとつです。
 
今回のひるがのGRT スタート後はハンドリングミスに対するアヤツの忠実な動きまで含め 大体練習で積み重ねてきたとうりの動きでした。ただし やはり試合の現場でしか体験できない事項も 数多く 貴重な経験を積重ねることが出来たのが次につながる一番の収穫です。
 最終種目ロングブラインドでのアヤツ  セットアップで指示された方向へブレなく確信を持って雪面を真っすぐ突き進む後ろ姿に やはり練習はうらぎらないこと確信しました。いいぞっ!『こころ』!
Team KOKORO 一歩前進。



John Mayer - Daughters 2003年 グラミー賞 最優秀楽曲賞
ひるがのの帰り道 緊張感から解放された夕暮れ時 愛車KOKORO号で飛騨路を流しながら聴くJohn Mayer。単なる移動ですが、私にはイイ時間です。