『こころ』1,930日目



本日早朝 新潟市近郊阿賀野川対岸河川敷フィールド


 5月最後の週末 新潟市昼前には気温27℃を越え 日差しも眩しい夏日です。
今週は 毎朝晩 日の出日没直後 自宅至近の松林にて アヤツに土手道を200m程度 突っ走らせるロングディスタンス突っ走り練と ブラインドダミーを通常のポイントよりも数mほど藪の奥に設定するブラインド送り込み練に勤しんでいました。どちらも アヤツに奥への意識と推進力をつけさせること目的にしています。
そんなわけで 今週末は 草丈の高い 新潟市近郊阿賀野川対岸河川敷フィールドで 距離の長い セットアップ送り出し基本練 と ロングマーキングを アヤツに走らせました。



セットアップ送り出し基本練 高丈草 175m
この設定のねらいはアヤツに セットアップで送り出された後の推進力と 奥へ奥へという意識を植え付ける事です。
最終的には 完全ブラインドでの対応を想定していますが 今日の練習ではアヤツが確信をもって長い距離を走り込んでいけるように 延々と続く 高丈草をダミーポイント手前まで ヒールに付けたアヤツと共に歩き ダミーを置くポイントを見せています。胆はセットアップで送り出されたら 指示された方向へブレなくワンプッシュピンポイントで ダミーポイントへ送り込むことです。
ダミーポイントは 高丈草を完全に突っ切りさらにその奥 隣の刈り込まれたフィールド内約30mほど入ったところ、 刈り取り済の草が何本にも長手にまとめられた小山の中に 人為的に埋め込んでカムフラージュしてあります。一度目を切れば 目視でサーチ確保することは 人はもちろん 犬でもおそらく不可能でしょう。首尾やいかに…。
セットアップで送り出されたアヤツ 飛び出した方向が若干左にずれてしまっています。動画で見直すと セットアップにつけた時点で アヤツの腰が 私側に入って 体が開いてしまっている 我がTeamの悪癖がはっきり露見しています。これは私がセットアップ時に その場で気づいてうまく修正してやるべき部分。いつものことながら要改善項目です。アヤツ セットアップ時の腰の向きの方向へ真っ直ぐ突き進んでいます。走りが弓なりに左流れにはなっていませんので アヤツが周辺の状況に意識を取られセルフィーなメンタルで走っているわけではありません。この部分を私がきちんと対応できていれば 方向ブレなくワンプッシュピンポイントで 送り込めたはず。セットアップにつけた時点で アヤツの体の向きを修正すること重要なのですが これを アヤツにあまり意識させずにスパッと一発で修正してやる事 がアヤツの場合ではですが 意外と重要なポイントになります。 セットアップについた時点で アヤツすぐに飛び出していきたくてウズウズしているわけですので ここで体の向きを私に修正されるたびに アヤツから見れば 仕切り直しを強いられてることに等しいわけです。こういった部分で生じた迷いが 結果的に推進力のじゃまをしてしまうこと 長くアヤツと共にやってきていると 明らかです。ですからセットアップで私が膝をおとす直前の時点で アヤツの腰の向きがダミーポイントに真っ直ぐ正対していることが重要で そのためには スイッチONで私のヒールに付いて歩いているときに アヤツが常に私とのヒールウォークの位置関係を正しく意識して保てているかが極めて重要なポイントとなります。ですのでこういった セットアップ送り出し基本練では 長い距離をアヤツと共に ヒールウォークする部分も常に意識して 練習の中に盛り込んでいます。
 飛び出した方向がやや左にぶれましたが アヤツ 確信をもってロングディスタンスの意識で走り込めています。ですので練習のねらいとしては悪い走りではありません。半分ほど走った後は草丈に遮られ 私からもアヤツからもお互いの姿は全く目視できません。もうあとはアヤツに任せるしかないわけですが 目視ではダミー確保がまず困難なこういった設定で アヤツ 自慢の鼻を使い 埋没したダミー確保 何事もなかったかのように戻ってきています。いいぞっ!『こころ』!
こういった部分 昨年のGRTサマーブレイク期間中の練習と較べると アヤツ 圧倒的に上達してきています。 この秋口まで まだまだ上達していくでしょう。 本当によい練習環境に恵まれました。



ロングマーキング 高丈草 185m x2
 高丈草を跳ねながら突っ走るロングマーキング x2 相当な運動量だと思います。しかも 高丈草に遮られ スロアーじたいが スタートからは全く見えません。発砲音はどうにか聞こえましたが 空中のダミー軌跡じたいも私にはまったく見えず… 果たして本当にダミーが放られたかすらわからないという状況。 ただアヤツ スタートに付いた時点で KOKORO号クレートから 相当の距離を私のヒールに付いて歩いてきましたので ロングディスタンスであることは ほとんど先読みしていましたね。 さすがにアヤツもマーキングじたいは出来ていなかったようですので(見えないとはいえスロアーの位置を把握できている 私がマーキング出来ないのですから アヤツに出来ないのは無理ありません)一旦はかなりフィールドの左に流れつつも うまくまいてダミーポイントの方向へ走り込んでいきました。 風は画面左から右ですので 追い風状態にもかかわらず 概ねのダミーポイント方向を見誤らなったのは 走り込んでいった先で高丈草の合い間から 目視出来るるようになったスロアー位置をアンカーに使ったような気がします。発砲音のピストル火薬じたいも 我がTeamで使っているものは 陸上スターター競技用ですので 発砲後しばらくは火薬臭がかなり残ります。こういった部分状況を冷静に見極めてダミーポイントに走り込んでいくのは やはり アヤツならでは 。こういった極めて難しい状況においても 何事もなかったかのようにダミー確保してしまいます。
 スロアーからの情報では 1本目 2本目 それぞれ左右に投げ分けされ 草丈内へ完全に埋没したダミーを アヤツほとんど迷わず それぞれピンポイントで確保していったそうです。ダミーの落下ポイントは アヤツまったく見えていないわけですから スロアーを基準としてのダミースロー到達範囲判断と 鼻を駆使したサーチ力を見事に発揮。 昨年までは この距離 この草丈でのロングマーキングでは 奥の深藪までオーバーランしてみたり 左右大きく流れてみたり と右往左往する場面散見されましたので アヤツ 相当経験を蓄積し 結果無意識のうちに局面局面でフィードバックして 何事もないかのようなダミー確保につなげられるようになってきています。
こういったインテリジェンスの部分は 元々備わっていた アヤツ最大のストロングポイントだと私は思っています。
アヤツのストロングポイントを それぞれの局面で 何事もなかったかのようにうまく引き出せるようにすることが ハンドラーである私の担当範囲です。まだまだ修行はつづく。



Sweet Child O' Mine  / Sheryl Crow 1999年
ガンズ・アンド・ローゼズの「スウィート・チャイルド・オブ・マイン」を シェリル・クロウがカバーして グラミー受賞 。
本日YouTubeで視聴。ガンズのオルジナルを大変気に入っていましたが シェリル・クロウのカバーもゴキゲンですね。自然と腰が動いてきます。