『こころ』2,000日目



本日早朝 新潟市近郊阿賀野川対岸河川敷フィールド


 暑い日が続いています。新潟地方は 関東関西と比べるとだいぶマシですが それでも早朝 から既に気温の高い状況です。そんな中 新潟市近郊阿賀野川対岸河川敷フィールドはちょうど良い草丈状況、今週末も先週に引き続き ロングディスタンスを中心に すこし実戦的設定にして朝練走らせてみました。
今週も気持ちよく突っ走ってダミーを確保できるような 練習ではありませんが、 ところどころでアヤツらしい走りや、新たな主従の間合いでかみ合わないところなど 、アヤツも私も各々 認識確認することがが出来、なかなか いい練習でした。
明日の朝練 は先日目をつけておいた 新潟東ダミー練フィールド "仮想 霧ケ峰" にての実践練習 、果たしてアヤツがどこまで 対応できるかチャレンジしてみたいと思います。



ロングマーキング基本 60m x 2 180m x 2
 先週より始めている スロアーをブッシュのウラに配置し アヤツからみえないようにして、 ブッシュ内より飛び出す 空中ダミー軌跡の追い切りに意識を集中させる練習設定。この設定ですと アヤツからはスロアーが見えませんので 特に真っすぐ走ることが難しい今日のような ある程度草丈の高いフィールド状況では、 ロングマーキング走行時に難しい ダミーポイントサーチ範囲への距離感と エリア特定を、 スロアーをアンカーとして使うことにより合わせこむ事が 出来なくなります。 言ってみればこれが 獲物の落下位置をマーキングして走り込む 実猟回収からの本来のマーキング種目趣旨なのですが、 150m〜を大きく超えるロングディスタンスでのマーキング設定に限れば スロアーのスロー状況によっては、特に我がTeam専属スロアーのように低い弾道ですと 投下ダミーの空中軌跡など ハンドラーでさえも 実際にはほとんど正確に追い切ること困難です。そもそもガンズ(射手) が犬と別の位置に配置されていたとしても 、150m以上の発砲射程距離など普通に想像すると正直 ちょっと考えづらいですよね。   ですので私自身は 150mを超えるようなロングディスタンスでのマーキング設定で、決して私が教えたわけではありませんが、 アヤツがスロアーをアンカーにサーチエリアを合わせこんでくるのは、 あくまでセオリー外の動きだと思っています。 ただロングディスタンスのマーキング設定練習を積み重ねるというのは、 実際の試合時のロングマーキング種目より 難しい設定状況に 当たり前のように慣れておくという 意味合いが大きいです。 種目によらず 犬の意識出来るダミーポイントへの "いつもの" 距離感が 奥であればあるほど 犬の回収能力対応エリアは広がります。犬の意識出来る距離感よりも奥へ 犬を送り込む(押し出す)ことは 実は非常に難しいのですが、 一旦ダミーポイントよりも奥まで走り込ませた犬を 主従連携し戻りながらサーチに入らせることは 我々でも充分可能です。
たとえ150mを超えるロングディスタンスのマーキング設定であろうとも 投下ダミー空中軌跡をあくまで追い切って ダミーポイントへ一直線に走り込むことが本来のマーキング種目の基本であり、まずは犬にそういう意識を持たせるための基本練です。
 アヤツ 始めの2本 60mではスロアーが見えないダミー投下に対して 落下点に一直線のセオリー通りの動きがうまく出来ています。今朝はそこからスタート位置を一気に180mまで下げましたが 、やはり空中ダミー軌跡見えないものはやも負えません。それでもアヤツ 180m設定の発砲音後 なんとか 60m設定時と同様に空中ダミー軌跡を追い切るべく 気持ちがはっきり前がかりに集中しているようす 動画ではっきりとわかります。 



ボサ越えマーキング基本 60m x 2
 目の前に広がる ボサはわたしの背丈ほどヨモギ?が奥へ2mほど群生するエリアで ボサを抜けた向こうは 手前同様な草丈のフィールドです。画面左50mほどでボサは切れていて 左を迂回すればボサを直接通過せずにウラ側へ回りこめます。ボサのウラのスロアーの姿は見えず 空中の投下ダミー軌跡を追い切る設定は 先ほどのロングマーキング基本と同様なのですが 今度は目の前のボサを直接突破して一直線にボサのウラ側ダミーポイントへ走り込むことを要求しています。
 1本目 アヤツ ボサウラからダミーが投げられることまったく予測していなかったのでしょう 、明らかにマーキングしそこなっています。またそのマーキング出来ていない状態に はやるアヤツと あわててマーキングダミーの位置を伝えようと いつもと異なる間合で方向を指し示す私とで 息がまったく合いません。お互い考えていることが違う状態ゆえ 思わず鼻鳴きの漏れてしまうアヤツ。いつものように主従同じこと考えて ダミー確保に向け動けていれば、アヤツには不安も不満も生じませんので 当然鼻鳴きなどには一切なりません。ですからこのケースでは鼻鳴きが漏れていることをアヤツに叱咤してもあまり意味はないんですね。我がTeamの場合、こういったケースでの鼻鳴きの原因はヘボなハンドラーに起因することがほとんどです。 アヤツ結果的にフライング修正を積み重ねる状況になってしまいました。突発的にアヤツがマーキングしそこなう事も それはあり得ることで 私があわてなければ 容易にリカバリー送り込み出来る状況でした。まだまだまったくなっていませんね…落ち着け "自分"! ヘボなハンドラーが またアヤツの脚を引っ張ってしまいました。
 とにかくボサ手前まで走り込んだアヤツ、そこからは最近何回か練習積み重ねてきた通り バック号令によりボサを突破しウラ側へ抜けること出来ました。ただし本来であればマーキング位置をスタートで認識し、 特別指示がなくとも真っすぐボサを突破してダミーポイントへ走りこめなければなりません。 ボサ ウラで 埋没したダミーを確保したアヤツ 、その後一部始終を見ていた 我がTeam専属スロアーによると ダミー確保後 一旦はボサを突破してきた経路をそのまま 戻ろうとしましたが 実際にはダミーを咥えたまま ボサの太いヨモギ?をかき分けて戻ることが困難だとわかったアヤツ、 その時点で左50m先のボサの切れた端を迂回すること選択したそうです。この部分の動きに関しては 1本目、2本目ともまったく同じ。咥えたダミーが引っ掛かりボザへ入っていけないわけですから 帰路はボサ端へ迂回する判断は全く妥当。アヤツらしい冷静な判断だと思います。 今回は協会の正規サイズ ダミーでしたのでこの判断になりましたが、我がTeam練習用でいつも使用する 黒ミニダミー であったなら 直接ボサを通過して戻る判断になっていたかもしれません。
その後の2本目 今度はマーキングじたいはしっかり追い切れていましたね。しかし先ほどの1本目 左のボサ端を スムーズに迂回して戻ってこれたアヤツ、どうしてもそのイメージが残っていますので 速やかに左迂回してボサウラへ走り込もうとしています。1本目に一度アクセスした場所とほぼ同じであることは すでにはっきりしていますので、 アヤツなら スムーズに迂回を選択すること 今までのアヤツの行動を見ていれば 実に自然な判断で 、私自身は正直この2本目の状況であれば そんなに間違った判断ではないと思うのですが、今回の設定趣旨が あくまでも マーキング補足したダミーポイントに向かって 真っ直ぐにボサを抜けていくことを犬に意識付ける事ですから、 ここで瞬間アヤツの動きを止め 迂回せずにボサを越える事要求しています。 そこはさすがにアヤツ、 私との間合いの中で 求められていることは概ね理解、 ボサ際を右に流れながら ボサを突破できるポイントを探し 抜けていきました。
 スロアーが見えない状況での空中マーキング軌跡補足という基本、マーキングポイントに向かって目を切らぬよう 真っ直ぐハザードを突破していくという セオリーの動き、 まだまだ我がteam四苦八苦するばかりで まったくスムーズに動けていませんが この近距離練習、 我がTeamにとって 今 積み重ねておくべき 大切な課題(伸び代ともいう) が満載されています。



ロングディスタンス M 180m x B 235m ブラインド先獲り
 朝練最後は先週に引き続きロングディスタンスでの マーキング x ブラインドで ブラインド先獲り。 左側前方180m地点のマーキング側は 今度はスロアーがはっきり目視できるようにして難易度の調整をしました。 スタートについたアヤツ、その時点ですでに左180m先の スロアーに意識が完全に集中しています。いつ投げられても 投下ダミー空中軌跡を捕捉してやろうと 微動だにしないアヤツの様子が動画ではっきりと確認できます。アヤツもはや完全に ロングディスタンス マーキング突っ走り課題と認識 、 この後右前方奥 235mの完全ブラインドポイントに向かって セットアップで送り出されることなど まったく予測していません。 先週同様この設定課題の胆は、 左マーキングダミー確保に向けて 気持ちはいつでもスタンバイ出来ている アヤツの予定調和、先読みをぶった切り、マーキングポイント方向への強い気持ちを振り切って 私から指示された 右奥ブラインドポイントに向けて 235mを送り込めるかどうかということ。使役犬ペアとして 人と犬との関係の深さが問われています。
 マーキングダミー空中軌跡を追い切り後、スタートで わたしにセットアップでの飛び出す方向を大きく修正されるアヤツ。セットアップで指示された方向に一旦飛び出しますが 先ほどまでの予定調和に完全に頭の中を占領されていたアヤツ、さすがに半信半疑で迷っています。それでも私に再度背中を押され 一旦右奥ブラインドダミー方向へ走り出しますが 徐々に意識の強く残る 左側マーキングダミー方向へ走行が弓なりに流れていきます。ここで 主従ホイッスルコントロールで犬の動きを完全に止め 再度右奥 ブラインドダミー方向へ背中を押しました。この主従の間合いに良く反応したアヤツ 、この後は完全に 右奥ブラインドダミー先獲りに意識が統一され こうなればもう我がTeamの形、235mの完全ブラインドポイントまで送り込み、指示順とうりブラインドダミー確保。
 返しの後獲りマーキング側は スタートで軽く方向指示しアヤツの補助としてやりました。このあたりは 先週の同様設定で 後獲りマーキング側の走行方向がアヤツだいぶぶれてしまった経験がもとになっています。アヤツ すごく慎重ですね。100m付近で一度止まって 確実にダミーポイントを俯瞰出来ていると理解している 私の指示を引き出しています。後獲り マーキング側も 大崩れなくダミー確保。
 もともとこの設定そんなに スムーズに 回収出来る設定ではないのですが 練習を積み重ねることにより アヤツならもっともっと スムーズに両ダミー確保できるようになっていけると私は思っています。まだまだこの課題 練習は始まったばかり。
※ ダブル種目で  回収指示順がある練習設定の場合、 距離の如何にかかわらず 後獲り側を 犬が先に確保に走ってしまった場合 、至近のスロアーが事前にいつでもダミーを踏んで 犬に指示外ダミーを物理的に獲られないように配置につく必要があります。指示順回収の成功体験を犬に積み重ねさせるためには、指示外のダミーを犬に一切獲らせないように状況設定しておくことは極めて重要。



尾崎豊/卒業   1985年
 先週 たまたまYoutube尾崎豊を視聴する機会がありました。もう今から30年も前の曲なんですね。ご多分に漏れず 若かりし頃の楽曲にまたしても刺さってしまったのですが…私が当時リアルタイムよりは若干遅れ 尾崎豊のレコードをレンタル(ひょっとするとまだLPだったカモ) して一時熱心に聴いていたきっかけは ドラマ「北の国から」の劇中歌「I LOVE YOU」だったように思います。中学3年クリスマスの夜 約束の場所 富良野の雪原の作業小屋、純クンと そして足跡を残し消えてしまったレイちゃんの シーンを思い出す人は 私と同世代です。ワッハッハ! いいドラマでした。
 尾崎豊は どの曲を聴いても本当にピュアな感性の持ち主であることを感じます。
デビューアルバム「十七歳の地図」は本当に素晴らしかった。ただ私が聴いていたのは アルバム「十七歳の地図」とこの「卒業」他いくつかのシングルヒットに限られます。 はじめにこれだけのクオリティーの作品を発表してしまうと その後は漏れ伝わるように 本当に苦しんだのでしょう。推察するに ピュアな感性ゆえファンの期待を背負って 求められるアルバム製作のために 曲作りなど彼には本末転倒な作業だったのではないでしょうか。 自然と私も徐々に聴かなくなっていきました。
それでも デビュー当時の楽曲を聴くと 今でもそのころの輝きはまったく色褪せない。