『こころ』1,673日目 - 黒ラブ『こころ』の日記《FT系ラブラドールレトリバー成長記録》

新潟市近郊里山フィールド『風の谷』にて

早朝新潟市五十嵐浜里山ダミー練帰路

　9月2週目の週末 3連休初日、Team KOKORO　久しぶりに新潟市近郊里山フィールドにてダミー練をおこないました。
この里山フィールド、新潟市内からシーサイドラインを30〜40分飛ばしたのちひと山トンネルを陸側へ抜けた谷合いにあります。ちょうど"ナウシカの風の谷"ようなところです。発砲音が周囲の山野に共鳴し響き渡ります…ワッハッハ！
ロングディスタンスを走るには少々手狭ですがクニックや水場もあり我がteamの大切な練習拠点の一つ。ただ狭いエリアで相当な回数練習こなしていますのでアヤツすでにどのコースも走り尽くした感あり。

　
マーキングシングル 125m
練習前半のマーキング 125mはスタートからゆるやかな登り勾配が100m程度続きその先の平らな広場 (次のブラインド動画の広場です)　下草に埋没したダミーを確保させる設定。　スタートで犬がマーキング空中ダミー軌跡を捕捉するのは前方の樹木枝先が邪魔になりなかなか大変だと思います。しかも傾斜下のスタート位置からみるとダミーが地面に落下する前に視界から消えますから必死でマーキングダミー空中軌跡を捕捉しようとすればするほど犬は面食らうわけです。アヤツ…"どこだっどこだっ " で思わずにじり出…ワッハッハ！。　これはマーキング補足出来ていれば露見しないにじり出ですので先読みが高じた "フライング気味"とは意味がまったく違います。
　この設定の難しさはまずダミーポイントが上の広場の中スロアーのスロー範囲付近と理解して傾斜を一気に上がりきり広場まで走りこんでいけるかどうかという事。もう一つは広場まで登り切った後アヤツの目の前に広がるのは50mx40mのダミーが埋没する下草原と背後 3面のいかにも怪しげな藪群エリアです。実際にダミーは広場のほぼど真ん中少し奥の下草内に埋没落下しているのですが、この背後3面藪群では日常的に相当な回数ランダムな位置でブラインド設定回収していますのでアヤツにとって余計事態を複雑にしています。その上一旦広場まで上がってしまえばアヤツからも私からもお互いを目視できずあとはアヤツが自力でなんとかするしかないわけです。
　私からは見えていませんでしたがしばらくアヤツ上の広場内 3面の背後藪群を確認に走り回っていたんだと思います。広場手前側右の藪群を確認にいった時ちょうどハンドラーの見える位置になり " 奥へ"　のハンドシグナルをチラ見、その後のローストホイッスルで藪群ではなく広場中央下草埋没のダミー位置を把握確保成功。ハンドラーの仕事なんか一瞬だけで充分なんですね。
　広場まで上がったあと一見確保まで手間取っているような動画に見えますがハンドラーとコンタクトが取れないエリアでしかもダミー落下位置が物理的に特定できないわけですから背後3面藪群を順々に確認に走る行動は極めて適切です。その状況でハンドラーが視界に入る位置まで出た瞬間見ていないように見えますがアヤツ明らかに私のハンドシグナルの方向 (奥だっ！)を把握しています。(いつもアヤツと練習していて本当に不思議。アヤツ背中に目がついているかのような…）　犬の動きがだいたい読めればハンドラーもここでようやく確信をもってローストホイッスルが吹けたわけです。ローストホイッスルでアヤツ背後藪群ではなく今自分がいる付近で鼻を落としてサーチに入ること理解出来ていますのでその後はあっという間にダミー確保。上々だと思います。

ブラインドダブル基本送り出し練 50m
　前半のマーキング練習で確認に走り回った背後3面藪群付近でのブラインド送り出し練習です。この練習の目的はブラインド送り出しの基本確認ですのでダミーそのものを確保することではありません。
ブラインド送り出しの基本はセットアップ示差でハンドラーが指し示した方向真っ直ぐ先にターゲットはあると犬が理解し確信をもって走りこむことですので、その基本練習としてスタート位置に犬をステイさせてハンドラーがダミーポイントにダミーを置くところ一部始終を見せた上で送り出しています。距離も短く一見簡単そうに見えますが背後3面に広がる藪群全体がアヤツにとっては" 囮" そのものですので実は指示順にピンポイントでダミーポイントに走らすことはけっこう難しいことなんですね。スタートでアヤツの頭の中が囮の先読みに支配されていないニュートラルな状態でないとハンドラーと連携してピンポイントでアクセスしダミー確保することはできません。　この里山フィールドの地形状況をうまく利用した練習設定。やはり我がTeamにとっては重要な練習拠点です。