『こころ』2,159日目


我らTeam KOKORO 雪国のガンドックペア。一時吹雪にみまわれた1/11(祝)早朝ダミー練。

 ガンドックの本場UKはあまり降雪のない地域だと思いますが、我が日本、特に日本海側はどこでも猟期の冬には 降雪は普通ですし 地域によってはかなりの積雪があります。過去千曲川でハンターさんのお供をした際もそうでしたが 信越地方のガンドックにとっては 積雪の中での使役がむしろ普通です。



ブラインド 110m x 50m x 160m + シッピング95mx2 吹雪 (ブラインド3本目 160mは 完全にアヤツ 頭の中先読みに支配された状態の動きとなっています。)
ブラインドの基本練として  ダミーポイントまで ハザードとなる藪等のない 草丈の比較的低いフィールドで スタートで差し示された方向フィールド端まで ブレなく一直線に 走り込む 意識を鍛え上げるための練習設定です。フィールド左右のアヤシイ藪地帯への意識を振りきり 途中左右藪に吸収されずフィールドのどん突きまで110m、160mを 走り込むこと要求されています。
フィールド端に 2本のダミー、右のアヤシイ藪地帯に1本を アヤツが車待機の時点でセットしてあります。完全ブラインドの設定です。 1本目は フィールド端まで110mの位置から送り出します。アヤツ 左右のアヤシイ藪への意識を 振り切りながら奥へ奥へと突っ走っていく様子がはっきりと動画でわかります。微妙に左右蛇行しながら 「ダミーポイントはどこだっ!どこだっ!どこだっっ!」とそんな思考が頭の中を駆け巡っているかのような走り… こういうところがすごくアヤツらしい。フィールド端のダミーは雪に埋もれて目視ではもちろん ニオイでも見つけるのが少し難しかったようです。こういうケースではアヤツ 「迷ったら奥!」の原則 に忠実にフィールド端からさらに奥の藪へ進入します。結局この動画ブラインドの3本とも 「迷ったら奥!」の原則とうりに動きがオートマチックに出てきています。この点は 明らかに最近の練習で積み重ねた効果あり。
2本目はフィールド端から160mの位置まで下がって まずは右のアヤシイ藪の際にセットしておいた 50mのブラインドダミーを取らせます。 50mという距離ですと 多少藪にたして斜め方向での送り出しですが ピンポイントで走り込めています。しかしこの 2本目 右のアヤシイ藪の50mを取らせたのは 3本目 160mを フィールド左右のアヤシイ藪地帯への意識を振りきり 途中左右藪に吸収されずフィールドのどん突きまで走り込む練習のための フェイクなんですね。
 実は3本目が 本当の練習です。 2本目で1回 右のアヤシイ藪地帯でダミーを取ったことが 犬の意識に強烈に残りますので その意識を振り切って 犬がフィールド端まで160mを ハンドラーに差し示されたとうり 一直線に走り込んでいけるが問われています。
 動画の通りアヤツ完全にフェイクにヤラレマシタ。犬が右藪のどこかにダミーがあるという先読みに頭の中を完全に支配されてしまっています。もうスタートの時点で 右藪の方ばかり見て 意識が引っ張られているのは明らか。飛び出し直後から右へ逸れ 一旦呼び戻されているアヤツ、仕切り直し後少しだけフィールド端の方へ真っ直ぐ進みますが …また弓なりに右藪方向へ逸れていきます。さらに右藪へ吸収される直前に 何度もホイッスルコントロールで止められてハンド指示修正されます。しかしそれでもアヤツ頭の中の先読みを完全に吹っ切ることは出来ません。犬が一旦確信をもって走りだしたら それをハンドラーが修正することは非常に難しいことが この動画からわかります。それでも アヤツそこでセルフサーチの状態には陥らず 何度も私の指示を自ら確認しようとする意識は充分、最後は「おかしいぞっ!」といつもと違うことに アヤツ気づき 私のバック号令が決め手になって フィールドどん突きの方向へ…どうにかこうにか七転八倒の末ダミー確保。
  アヤツ回収後 最後のシッピング基本練のため私のヒールについて歩き始めた直後 何度も 頭を落として雪面の雪をついばんだりしだしています。何とかフィールド端ブラインドのダミーは取りましたが、アヤツ何度も私に止められてその上 いまいちの出来になってしまった事がオモシロくなかったのでしょう…ストレスをためてしまっていますね。もうこういうところもわかりやすいアヤツ… 誰の目にも一目瞭然です。
今週末も 基本同じフィールドで 同様の設定を再度走らせてみたいと思います。先読みフェイクに嵌りながらも 最後はフィールド端ブラインドダミーを確保できましたので 今回不首尾であった意識がアヤツにあれば きちんと自ら何らかの修正はしてくるはず。同じ設定を再走行させ首尾よく取らせて はじめてそのことが よい経験値として蓄積できるように思います。 一度や二度の積み重ねではまだまだ目に見えて良くなるわけではありませんが そういった積み重ねた経験を糧に出来る部分がアヤツのストロングポイントの一つであるように思います。
 


David Bowie - Heroes (Live 2002 Paris)
先日 英国のロックシンガーの デビット・ボウイが亡くなりました。好みの問題で ほとんど彼の曲を聴いてこなかった私には シンガーというよりも 映画「戦場のメリークリスマス」のイメージの方が強いのですが その存在感は 2002年パリでのLive動画を見てもスゴイですね。1978年の「Heroes」というこの曲 、ベルリンの壁の下で落ち合ったカップルをテーマにした曲なんだそうですが…なんとドイツ外務省が「ありがとう」の追悼ツイート。ドイツ外務省にもフリークがいるってことですね。
http://www.huffingtonpost.jp/2016/01/11/david-bowie-berlin-wall_n_8959502.html
その影響力たるや…スンゴイ。